終わり

目を閉じて眠る

朝目を覚ます 

朝は昨日の延長だろうか?

皆記憶の中を生きている

生きるとは記憶なのだ

私とそれ以外を常に認識し

認識に解釈を与え

それを何度も繰り返し

保持し

私だ

あなただ

私の考えだ

誰かの考えだ

正しいか

間違えているか

勝るのか

劣るのか

繰り返し

繰り返す

 

どこかに辿り着くとでも?

いいや

誰もどこへも行かない

ずっと此処で

記憶と認識と解釈が

連鎖して

そこで体験したとしている

 

記憶と認識と解釈が

すべて静かになって

頭の中のお喋りはやんで

私という記憶も還る

 

終わりだ

そもそも始まってもいなかったのだから

 

静寂に満ちる

満ちる認識も無く